寝たきりにもなり得るロコモの症状の進み方

ロコモとは、移動機能が低下することで、進むと寝たきりになってしまう恐ろしいものです。高齢者になるほどロコモになる可能性が高くなるのですが、若い人でも運動不足や不摂生をしている人はなりやすいと言われています。ロコモに最もなりやすい状態は、筋力が低下してきた時です。加齢により筋力が衰えると体を動かしにくくなり、さらに筋力が落ちてきます。また、骨や関節の疾患にかかると動かすと痛みが出るため、動かさなくなり筋力が低下してしまいます。
筋力が低下すると、バランスをうまく保てなくなります。そのため転倒のリスクが増え、また関節を痛めてしまうこともあるのでさらに動かなくなります。運動不足が続くと関節の可動域が狭くなり、動きにくくなることもあります。

筋力が低下し、関節にも痛みがあるとなると動くことに不安を感じ、より動く機会が減ります。関節の可動域も狭くなっているため歩幅も小さくなり、歩く速度も落ちて歩く時間が減ることになります。

こうなると外出するのも避けて引きこもりがちになってしまい、体力だけでなく精神的にも落ち込んでしまいます。外に出ることがなくなると、やがて屋内でも動くことが困難になってきます。

筋力が衰えると家の中で転倒してしまい、骨折する危険性があります。高齢になって転倒で背骨や大腿骨を骨折してしまうと寝たきりになる可能性が高いので注意が必要です。

このようにロコモが進んでしまうと様々な問題が発生し、本人だけでなく家族も辛い思いをすることになります。ロコモが進まないよう、早いうちから予防することが大切です。